水前寺成趣園(じょうじゅえん)(通称:水前寺公園)についてよくわからない方はぜひご覧くださいm(_ _)m
水前寺成趣園(通称、水前寺公園)のはじまり
はいどぅも~!ひごたろうばい~!宜しくお願いします!
あ,はい・・・。
で、水前寺公園って何なん?ただの公園じゃないの?
ただの公園じゃなかとよ!1636年頃から肥後(のちの熊本)藩の藩主である細川家の人たちが作り始めた大名庭園ばいた!このサイトでは、この公園のことを「成趣園(じょうじゅえん)」に統一してるから、ここでもそう呼ぶね。
江戸時代に描かれた絵もあるけん、右の写真ばクリックして見てはいよ!
成趣園を作った細川家について
へぇ、歴史はあるんやね。で、その細川家ってどんな人たちなん?
その~地元の大名だった人たちでしょ?
そうだね。でも、大名は大名でも、細川家はすっごぃお家なんよ~。
ホントはこのサイトで色々詳しく書いてるんだけれど、特別にココで教えるばい。
細川藤孝(幽斎)さんという人がいるんだけれど、まさに文武両道の秀才だったと。彼は織田信長や豊臣秀吉にも認められた人物。当時の甲冑なども豊富に残ってるんだ。またその一方、太鼓や和歌の達人でもあり、古今和歌集に関しては天皇からも一目置かれていた人だったんだ。
そして彼の息子の細川忠興(ただおき)さんが、肥後藩細川家の初代なんだ。彼は利休七哲の一人で、奥さんが明智光秀の娘ガラシャさん。忠興さんとガラシャさんの愛と戦の話は壮絶だよ。
ち な み に、熊本県知事を経て1993年に第79代総理大臣になった細川護煕さんは、この忠興さんの子孫なんだよ!
ほほう。。あの織田信長や明智光秀とも繋がりがあるんだね。
え、細川護煕さんて、今は陶芸家の細川さんだよね!?地方と国のトップに立ったあと、芸術もやるなんて、やっぱり何かしら先代の血を受け継いでるのかな~。。なんか面白いね!
んでも、成趣園とはどういう関係があるの・・・?
あ、ごめんごめん(;・∀・) 成趣園を作り始めたのが、さらにその忠興さんの息子なんだ。
彼の名は忠利(ただとし)さん(つまり細川藤孝さんの孫だね)は、加藤家(熊本城築城)の後を継いで54万石もの範囲の肥後藩主になり、成趣園を作り始めたってわけたい。この忠利さんも茶道と和歌に精通する教養人として名声を誇っていた武将だったとよ。。
熊本城を築城した加藤家、そしてこの成趣園を作った細川家がいたけん、今の熊本があるんだぜ~。
ワイルドだろ~。
「水前寺」の名の由来
・・・なるへそ。。細川家ってなかなかすごいんやね。
成趣園の成り立ちはわかったんだけど、その前に付く「水前寺(すいぜんじ)」って何なの?
イイ質問ですね!(池上彰風)
そうそう、成趣園は細川忠利さんから作られ始めたんだけれど、それはまず1636年の「国分の御茶屋(こくぶのおちゃや)」の作事が始まりなんだ。その時に、今の大分県にあるお寺から玄宅さんという和尚を招いて建立されたお寺が水前寺だったと言われとると。
古今伝授の間について
ふむ!昔あったお寺の名前が今も残ってるんだね!
ところで、なんか「古今伝授の間(こきんでんじゅのま)」っていうのを聞いたんだけれど、それは何なん?
よくぞ聞いてくださいました!「古今伝授の間」は園内にあるとてもとても歴史のある建物で、ついこの間、99年ぶりに修復が完了したばかりなんだ。
もともとは400年前に京都御苑(ぎょえん)にあったもので、さっきも言った細川藤孝さんが「古今伝授」をした場所だったからこの名前が付いたんだ。元々今ある場所には、酔月亭っていうお茶屋があったんだけれど、西南戦争で焼けてしまって「古今伝授の間」を移築してきたとよ。 詳しくはこちらを観てね!
園内では何ができる?
ふむふむ。で、成趣園では何ができるん?
ブラブラ歩くだけ?
園内は30分位で1周できるけん、それだけでもすごく気持ちの良いところたい。ここは桃山式回遊庭園というグルッと回る形になっていて、成趣園は東海道五十三次の景勝を模したと言われているんだ。中央の湖は琵琶湖だとか。。他にも様々な日本の景色を表しているみたいだから、想像しながら歩いてみると楽しいよ。参道や園内には沢山のお店もあるし、そこでいきなり団子や抹茶、熊本の郷土料理までいろいろ食べられるよ。
へぇ、いろいろ食べてみたいかも。園を出た後は確実に太ってるね!( ̄▽ ̄;)
それ以外は?
実は成趣園全体が出水神社の社地になっていて、毎年初詣に12万人も訪れる人気の神社なんだ!中では「長寿の水」っていう本当にキレイなお水も飲めるばい!春と秋には流鏑馬(やぶさめ)、夏には薪能も行われるから、歴史を感じるにはオススメだよ♪
専用のパンを買えば園内の全ての鯉に餌もあげられるんだ!子どもたちに大人気ばい。
ほへぇ~、全部社地なんやね。。流鏑馬とか餌やりは楽しそう!熊本市民にとっては定番の場所ってことか。
まぁ、定番と言えば定番なんだけど、そうじゃないと言えばそうじゃないかもなんだけど・・・
今の状況は?
どど、、どういう意味だそれは!!!!
確かに成趣園は熊本市民にとっては当たり前の場所なんだけど、当たり前すぎるせいか、実際にしっかり行ったことがあってその歴史を知っている人は意外に少ないらしいんだ。
ん~、いろいろあるんだね~。。
てことは昔はもっといっぱい人が来てたん?
いぇす、、そうみたいだよ~。その昔は明治天皇も、50年位前には昭和天皇や今上天皇の明仁様(当時は皇太子)もいらっしゃってるから、熊本を代表する庭園だってことがわかるよね。というのも、4,50年前は熊本城も今ほど復元や設備が進んでなかったし、今では別の場所にある熊本市動植物園は、昔はこの成趣園に隣接していたから、「熊本市内観光と言ったらまず成趣園!」だったんだ。歌手の水前寺清子さんの挙式もここで行われて、もちろん芸名の由来もココから!「清子」は熊本城を築城した加藤清正公からばい。
これからの成趣園
ほ~、なかなかやるじゃん。
これからはどうなっていくの?
「古今伝授の間」の修復完了などを記念して、2010年秋には初の「水前寺まつり」が行われたんだ。とても賑わったばい。みんな本当は成趣園が大好きなんだ。\(-_-)
新幹線も通っているからこれから熊本全体がもっと活性化していくはず。それには各地のアピールも必要だよね。成趣園もその一つ。まだまだ水前寺には秘められた謎と可能性で溢れてるはずさ!
それを一緒に探していこう!
ぉ、、ぉぅ!・・・・まぁ、ただの公園じゃないってこともわかったし、大事にしていくべき公園なんだね。
おぅ!それじゃぁ、大体の話はこれで終わり。ブラブラしていってはいよ~。
むか~しの成趣園は、こちら熊日のふるさと写真館「水前寺」で沢山見られるばい!
お付き合いありがとうございました。それでは!m(_ _)m