阿蘇中岳が小規模噴火 熊本市内から観測
※写真を撮り次第、更新します。 2014年11月27日 15:00
11月25日(火)午前10時10分頃、阿蘇中岳第一火口が約1ヶ月ぶりに小規模噴火した。8月30日に噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げて以来、7、8回目。しかし、今回は少し様子が違いました。
2014年11月26日(水) 熊本市内からも大きな噴煙を確認
福岡管区気象台によると、26日午前5時過ぎ、阿蘇・草千里に設置しているカメラの映像で火口から、噴石が高さ約100mまであがったのを確認。阿蘇山の噴石確認は1995年3月以来19年ぶり。さらに一時は噴煙も火口から約1,000mあがりました。また、約30km離れた大分・竹田市でも農作物などに降灰が見られました。
画像は午後4時半頃、中岳第一火口から約34km離れた熊本市中央区から観た阿蘇山の様子です。通常は白い水蒸気の噴煙が少し見える程度なのですが、このように巨大な灰色になっています。ズームしてありますが、肉眼でもハッキリと分かる噴煙で、ちょうど夕陽に照らされていた時でした。 |
2014年11月27日(木) 霞で外輪山すらよく見えない
阿蘇中岳が噴火して3日目の朝は、中岳から右(南)側に異様なモヤがかかっており、単なる朝靄の類なのか噴煙の影響なのかはわかりません。ただ、この日は噴煙が1,500mまで上がり、さらに風が西に吹いたため、熊本空港では欠航が相次ぎました。
また、熊本市東区(ちょうど下画像の奥)の方々によると、やはり薄っすらと火山灰が積もっていたそうです。
福岡管区気象台によると、この日、中岳第一火口の南側で火山灰が約7cm堆積し、こぶし大のスコリア(Wiki)が飛散していることを確認しました。そして、相次ぐ噴火については、マグマが直接地上に放出されるマグマ噴火と確認。これは1993年2月以来、21年ぶりのことでした。