新旧が混在する上熊本駅
2015年(平成27年)3月14日(土)
JR鹿児島本線高架開業及びJR上熊本駅舎落成記念式典が行われました。これは、2001年度(平成13年度)から進めてきたJR鹿児島本線等連続立体交差事業(鉄道高架化事業)の一つで、線路の高架化に伴い近辺の13ヶ所の踏切が撤去され、同時にJR上熊本駅の新駅舎も落成しました。
▲左が2006年に移築された旧駅舎(現在は熊本市電の電停)、右が落成したJR上熊本駅、右奥にJR仮駅舎
新・旧の混在する駅は、夏目漱石の像とともに街の過去と今を結んでいます。
JR上熊本駅 新駅舎落成記念式典
午前10時からは、高架橋の下で関係者による記念式典と、ホームでの出発式が行われ、11時からは新駅舎落成式が一般公開されました。落成式では、蒲島郁夫熊本県知事や大西一史熊本市長、そして設計者の水戸岡鋭治氏らが参加され、京陵中学校吹奏楽部の演奏とともにくす玉が割られました。
新駅舎内には、上熊本駅が歩んできた歴史を紹介する写真・資料展コーナーも。
JR上熊本駅新駅舎開業と旧駅舎の保存10周年を祝う集い / まちカフェ『池田停留場』
午後からは2つの催しがありました。一つは上熊本駅旧駅舎の保存10週年を祝う集いです。2006年に熊本市電の電停として左隣に移築されている旧駅舎ですが、移築に奔走された「上熊本駅舎を活かしたまちづくりの会」の皆さんの当時のお話を沢山聞くことができ、改めて住民の方々の町への愛を感じました。
そして二つ目は、熊本都市バス「上熊本駅」停留場前で「まちカフェ『池田停留場』」がオープン。熊本大学体育会吹奏楽部のミニコンサートでは、夏目漱石の像も今にも踊りだしそうでした。ここでは無料で五高コーヒーや漱石饅頭がふるまわれました。購入した草枕の駅弁がとても美味しかったです。普段はどこで売っているのでしょうか?今回限定?
▼2006年(平成18年)に移築された旧駅舎。 1913年(大正2年)築で、元々はこの右側でJR上熊本駅として使われていました。 |
大正初期の面影を残す駅舎は、保存運動がなければ今は存在しないものです。改めて人々の想いを感じます。 |
JR上熊本駅 仮駅舎
▼落成式の様子をYouTubeに投稿しています。